ここでは手の中でも腕の痛みの原因となる病気、頸椎椎間板ヘルニアについて詳しく説明していきます。
腕や手の痛みが首が原因で起こっている場合があります。全身に行き交う神経は、脳から始まり脊椎を中心として細部へ枝分かれして渡っていきます。中でも首の部分は頸椎と呼び、全身から脳へ向かう信号は必ず頸椎を通って脳へ送られます。従って頸部でのトラブルは全身に何かしらの支障を起こす可能性があるのです。
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頸椎椎間板ヘルニアとは、首の部分の脊椎に椎間板ヘルニアを起こした状態です。ヘルニアとは「飛び出す」という意味で、椎骨と椎骨のクッションの役割をしている椎間板という組織が損傷し、中の髄核が飛び出すことで脊髄や神経根を圧迫するのが椎間板ヘルニアです。神経を圧迫などの刺激が加わると、しびれや痛み、麻痺などの症状が起こりますが、手の痛みがこの椎間板ヘルニアの症状として現れている場合があるというわけです。
頸椎椎間板ヘルニアの症状は、多くが肩や腕、手先などにしびれや痛みを感じます。片側にのみ起こる場合もあれば、両側共に起こる場合があります。歩きにくいなど足に症状が出る場合もあります。
治療法としては、頸部の固定(頸部カラー固定)や首を引っ張る(頸椎牽引療法)などが行われます。症状が重い場合には、頸椎に局所麻酔薬やステロイド剤を注射(神経ブロック)をすることもあります。こうした治療でも効果が見られない場合や、日常生活に支障を来たすような重症例では手術が検討されます。
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他の原因については、以下のページをご覧ください。
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⇒ 変形性頸椎症
⇒ 胸郭出口症候群
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