ここでは手の中でも肘の痛みの原因となる病気、変形性肘関節症について詳しく説明していきます。
変形性関節症で最も多いのは膝に起こるもので、変形性膝関節症と呼ばれ一般に広く知られている病気です。手と足を比較した時に膝と同じ部位は肘ですから、変形性関節症は肘にも起こります。これを変形性肘関節症と言い、変形性関節症の肘バージョンと考えられるものです。
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変形性関節症はその名の通り関節の変形が起こる病気で、肘関節に起きた場合に変形性肘関節症と呼ばれます。近年パソコンなどデスクワークの普及により、変形性肘関節症を罹患する方は増えてきている状況です。原因としては他にも肘を使うことの多いスポーツ（野球やテニスなど）、大工などの現場仕事（釘を叩く動作など）、加齢に伴う関節組織の老化といった原因が挙げられます。
症状は、変形した肘関節の周辺に炎症や痛みを感じます。特に肘を使う動作時に症状は強まります。また、進行するにつれて肘関節の可動域が狭まり、肘が曲げづらくなったり完全に伸ばせなくなったりといった運動制限が生じます。さらには肘の内側を走る尺骨神経が変形によって刺激を受け、肘の内側から薬指と小指にまでしびれや痛みが広がる、いわゆる肘部管症候群を併発することもあります。
治療は、肘を使う動作をやめ安静にすることが基本となります。ストレッチや温熱療法、電気治療などで関節の機能を回復し、しびれや痛みが強い場合は関節内に痛み止めの注射を行うこともあります。変形が進行し日常生活に支障を来たすような重症例では、骨の一部を削ったり人工関節に置き換えるといった手術も検討されます。
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他の原因については、以下のページをご覧ください。
⇒ 肘の痛みの原因と病気一覧
⇒ 肘部管症候群
⇒ 上腕骨内側上顆炎
⇒ 上腕骨外側上顆炎
⇒ 肘内障
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