ここでは手の指関節の痛みの原因となる病気、マレットフィンガー(槌指)について詳しく説明していきます。
マレットフィンガーとは指の第一関節(DIP関節)が曲がったままの状態で、伸ばせなくなる病気です。マレット(mallet)とは木槌のことで、指先が木槌のような形をしていることから、マレットフィンガーは別名「槌指(つちゆび)」とも呼ばれています。
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マレットフィンガーは野球やバスケットボールなどの球技の場で多く見られ、ボールの衝撃で指先の骨が欠けたり折れたり、又は腱が断裂した場合などで起こります。いわゆる突き指から発展するものですが、程度の軽いただの突き指と思って放置されることも多いです。
マレットフィンガーの原因は主に2つで、末節骨の骨折によるものと伸筋腱の断裂によるものです。骨折によるものを骨性マレットフィンガー、腱の断裂によるものを腱性マレットフィンガーと呼ぶこともあります。
治療法も原因によって変わります。骨性マレットフィンガーでは離れた骨と骨とを繋ぐワイヤーを皮膚の上から刺して固定する、経皮的ピンニングという手術が行われます。
一方、腱性マレットフィンガーの場合は手術は行うことが難しい為、副木や固定装具を用いた保存療法が基本となります。治療に要する期間はおよそ2ヶ月ほどで、早ければ1ヶ月程度で回復します。
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他の原因については、以下のページをご覧ください。
⇒ 手の指の痛みの原因と病気一覧
⇒ ばね指(弾発指)
⇒ 変形性CM関節症
⇒ ヘバーデン結節
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