肘頭滑液包炎
ここでは手の中でも肘の痛みの原因となる病気、肘頭滑液包炎について詳しく説明していきます。

骨が筋肉や腱など他の組織と接触する部分には滑液包という袋状の組織があり、摩擦などに対するクッションの役割を担っています。肘関節を曲げた時に突き出る骨の部分は肘頭と呼ばれ、この部分の周辺にも滑液包があり、そこに炎症を起こした状態を肘頭滑液包炎と呼びます。肘の部分を打撲した時のように腫れ、肘周辺に強い痛みを感じます。


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肘頭滑液包炎の原因は、肘に負担のかかる動きを日常的に行っている場合、特に柔道の寝技練習や匍匐前進(ほふくぜんしん)などの動きで肘に圧迫や摩擦などの刺激が原因となります。他にも傷口からの細菌感染が原因となる場合もあります。

症状としては、肘関節の周辺に痛みと腫れが見られ、肘を曲げる動作で強まる傾向があります。進行して炎症が強い場合では、骨組織が溶けて関節の機能が低下したり、骨髄にまで広がる場合もあります。肘関節の機能が低下するにつれ、肘を完全に伸ばせなくなったり逆に曲げられなくなったりして、物を持ち上げることも不自由になる場合があります。

治療は安静にすることを基本とし、炎症によって溜まった滑液を注射針で抜く、痛みや炎症が強い場合には冷やしたり消炎鎮痛剤を服用する、肘サポーターなどで固定するといった保存療法が取られます。基本的には自然に治癒するものですが、感染の疑いがある場合には、細菌を特定し有効な抗菌薬を用いる必要もあります。


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他の原因については、以下のページをご覧ください。

⇒ 肘の痛みの原因と病気一覧

⇒ 上腕骨内側上顆炎

⇒ 上腕骨外側上顆炎

⇒ 変形性肘関節症

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